文化情報省(現:文化スポーツ観光省)の援助を受け1984年に発足以来、目覚ましい発展を遂げ続けている。特にこの10年間では演奏水準も高まり、国内外でのツアーは、ベトナム国内の聴衆やマスコミ、音楽評論家、音楽関連団体に高く評価され、また世界でも認められている。
年間40回にも及ぶコンサートでは、古曲派、ロマン派、現代音楽など多彩なレパートリーを演奏。ベトナム人作曲家のみならず、国際的な作曲家の作品も多く取り上げている。本名徹次(2009年よりVNSO音楽監督)、コリン・メッターズ、福村芳一、レ・フィ・フィ、ヨナス・アルバー、カー・チュン・ウォンなど多くの著名な指揮者の下、マーラー、ベートーヴェン、モーツァルト、ブラームス、R.シュトラウス、シューベルト、ブルックナーなど偉大な作曲家の全交響曲シリーズ等を演奏。また、ダン・タイ・ソン、堤剛、タマーシュ・ヴァルガ、五嶋龍、今井信子、ブイ・コン・ズイ、プジェミスル・ヴォイタ、シュテファン・シーリ、山下洋輔などの音楽家とも共演している。
代表的な公演
- 2004年
- アジア・オーケストラウィークにて初来日公演
- 2008年
- 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」公演。東京で来場者100万人を集めた。
- 2010年
- ハノイ遷都千年祭記念「マーラーの交響曲第8番」公演。ベトナム及び世界の演奏者・歌手1000人が参加。
- 2011年
- 初のアメリカツアー。ニューヨークのカーネギーホールとボストン・シンフォニー・ホールで公演。
- 2012年
- ベトナムラオス国交50周年・ベトナムカンボジア国交45年周年記念、ベトナム・ラオス・カンボジアコンサートツアー
2007年よりスタートしたマーラー全交響曲シリーズを完結 - 2013年7月
- ベトナム・イタリア外交関係樹立40周年記念イタリアツアー。ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマにて公演。ジョルジョ・ナポリターノ大統領官邸に招待され演奏もした。
- 2013年9月
- 日越外交関係樹立40周年記念日本ツアー。東京、大阪、奈良(東大寺大仏殿)、横浜、名古屋、郡山で公演。東京公演では皇太子殿下も鑑賞され、奈良公演では安倍晋三首相夫人も鑑賞した。
- 2014年9月
- 初のロシアツアー。ロシアの「ベトナム文化の日」にモスクワとサンクト・ペテルブルグで公演。
- 2015年7月
- 南部解放・南北統一40周年記念公演。ホーチミンで「勝利の交響曲」を演奏。
- 2015年8月
- 8月革命と建国70周年記念公演。ハノイ・ミーディン国立競技場で「秋のメロディー」を演奏。
- 2018年5月
- 第7回中国・東南アジア諸国連合 (ASEAN) 音楽祭。中国南寧市で公演。
- 2018年7月
- 日越外交関係樹立45周年記念日本ツアー。東京、大阪で公演。東京公演では天皇皇后両陛下も鑑賞された。
- 2018年~2020年
- ベートーヴェン全交響曲シリーズ公演
- 2020年8月
- ベトナム人民警察の栄光75周年記念公演。ハノイ・ベトナム国立会議場で、党首、政府・公安省の要人、幹部公安約6,000人が鑑賞した。